蝦夷生計図説

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"トイカル": 1 件ヒット

第2巻, 15ページ, タイトル:
右二種のものを作る事をすへて称してトイタ といふ、トイは土をいひ、タは掘る事をいひて、土を 掘るといふ事也、又一にはトイカルともいふ、トイは 上に同しく、カルは造る事をいひて、土を造ると いふ事也、二つともに 本邦の語にしてはなを 耕作なといはんか如く、また場圃なといはん ことし、    耕作と場圃とは殊にかハりたる事なるを、かく いへるものは、すへて夷人の境、太古のさまにして 言語のかすも多からす、為すへき業も又少なし、 しかるゆへに此二種の物を作るか如き、其作り立る の事業をもすへて称してトイタといひ、その 右に掲げた二種の作物を作ることをトイタと総称する。「トイ」は土のことを、「タ」は掘ることを表わし、あわせて「土を掘る」という意味である。また別にトイカルともいう。「トイ」は土のことを、「カル」は造ることを表わし、あわせて「土を造る」という意味である。二つの語はともに、我が国の言葉で言えば、耕作といったり場圃といったりしている語を指しているようだ。 * 耕作と場圃という、異なった意味を持つ概念であるものを同じ語で表わしているのは、アイヌの人々の生活境遇が太古の状態にあるため、言葉の数が多くはなく、行なわれる生業活動もまた少なかったためである。 従って、この二種の作物を作るに際して、栽培作業の総称としてトイタの語を用い、

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