蝦夷生計図説

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"ツヽ": 2 件ヒット

第3巻, 8ページ, タイトル:
ルシヤシヤツヽケと称する事は、ルシヤとハ蘆をあミ て簾の如くなしたる物をいひ、シャツヽケとは干す 事をいひて、簾にほすといふ事也、是は蔵に 入れ置たる穂を食せんとする時に及ひて蔵より とりいてゝ簾にのせ、囲炉裏の上に図の如くに 干す事也、いかなるゆへにやいとま有時といへとも 残らす舂てそれを貯へ置といふ事ハあらす、 いつれ穂のまゝに蔵に収め置て、食するたひ ことに蔵よりとり出し図の如くに干して、 それより舂く事をもなす事なり、  ルシヤシヤツツケとは、「ルシヤ」がアシを編んで簾のように作ったものを、「シヤツツケ」が干すことを表し、合わせて「簾に干す」という意味である。これは、蔵に入れておいた穂を食しようとする時に、蔵から取り出して簾に乗せ、囲炉裏の上に図のように干すことを指す。どういうわけか、いくら時間があったとしても、蔵の穂をすべて搗いたうえで貯えるということは行なわれない。 穂のままで蔵に収めておき、食する度ごとに取り出して図のように干したうえで搗くことになっているのである。
第5巻, 45ページ, タイトル:
蝦夷の地、松前氏の領せし間は、其場所ーーの ヲトナと称するもの、其身一代のうち一度ツヽ 松前氏に目見へに出ることありて、貢物を献せし 事也、その貢物を積むところの舟をウイマム チプと称す、其製作のさまよのつねの舟と替 りたる事は図を見て知へし、ウイマムは官長の 人に初てまみゆる事をいふ、    此義いまた詳ならす、追て考ふへし チプは舟の事にて、官長の人に初てまミゆる 舟といふ事なるへし、老夷のいひ伝へに、古は 松前氏へ貢する如くシヤモロモリへも右の舩にて 貢物を献したる事也といへり、シヤモはシヤハクル 蝦夷の地、松前氏が領していた間、場所場所のヲトナと称するものは、その身一代のうち、一度は松前の殿様に目見えに出て、貢物を献上するのである。その貢物を積む舟をウイマムチプという。その作り方は普通の舟とかわっていることは図を見ればわかるだろう。ウイマムというのは官長の人(役人のおさ)に初めてお目にかかることをいう。    この意味はまだよくわからない。改めて考えることとしよう。 チプは舟のことだから「官長の人に初めて目見える舟」ということである。 アイヌの故老がいいつたえるには、昔は松前の殿様に貢ぐようにシヤモロモ シリへもウイマムチプで出かけ貢物を献上したのだという。シヤモというのはシヤハクル

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