蝦夷生計図説

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"キナ": 3 件ヒット

第3巻, 5ページ, タイトル:
もある也、    サラニツフといへるは草にて作れる物也、俵に するといへるも多くは夷地のキナといへる物を 用ゆる也、二つともに委しくハ器財の部にミへたり、 此中来年の種になすへきをよく貯へ置にハ、 よく熟したる穂をゑらひ、茎をつけて剪り、よく たばねて苞となし、同しく蔵に入れをく也、 是にてまつアユウシアマヽを作り立るの業は 終る也、すへて是迄の事平易にして、格別に 艱難なるさまもなきよふにミゆれとも、ことに 然るにあらす、夷人の境よろつの器具とふも心に まかせすして力を労する事も甚しく、また 場合もある。 * サラニツフというのは、草で作られたものである。俵にこしらえる場合も、多くは蝦夷地のキナというものが用いられる.詳しくは本稿「器材の部」に記してある。 このなかから来年の種とするものを良い状態で貯えておくには、よく熟した穂を選び、茎をつけたまま刈り、よく束ねて包みとし、他の穂と同様に蔵に入れておく必用がある。 これでアユウシアママを作りたてる作業は終了である。全般にこれまでの作業は平易であり、格別に困難な様子などないように見えるが、そうではない。アイヌの人々の住む地では、諸種の農器具なども手に入らず、従って労力を費やすことが甚だしい。また、
第5巻, 14ページ, タイトル:
夷語に是をカヤと称す、図の如くにキナを 用ひて作るなり、    キナは夷地に生る草にて作り、筵の如き もの也、委しくハ器財の部に見えたり 帆をカヤと称する事、其義いまたつま ひらかならす、追て考ふへし、 アイヌ語でこれをカヤと称する。図のようにキナをもちいて造るのである。     <註:キナは蝦夷地に生える草で作るむしろのようなものである。詳 しくは『器財の部』(これも欠けている)で説明してある>  帆をカヤと言うことの意味ははっきりとはわからない。追って考えることとしよう。
第7巻, 15ページ, タイトル: ハルケの図 
ハルケは縄をいふ也、此語の解いまた詳ならす、追て かんかふへし、凡夷人の縄として用るもの三種有、 其一は菅に似たる草をかりて、とくと日にほし、 それを縄になひて用ゆ、この草は松前の方言に ヤラメといふものなり、    此草の名夷語に何といひしにや尋る事をわすれ たるゆへ、追て糺尋すへし、夷人の用る筵よふのものにて キナと称するものもミな此草を編て作れる也、夷地の ☆ ハルケ【ハ*ラキカ:harkika/縄】は縄のことをいうのである。このことばの解釈はまだよくわからないので、改めて考えることにしたい。総じて、アイヌの人びとが縄として使うものには三種類がある。そのひとつは、 菅に似た草を刈って、よく日に干してそれを縄に綯って使う。この草は松前の方言でヤラメというものである。   <註:この草の名をアイヌ語でなんというのか聞くことを忘れたので、改めて聞きただす ことにしたい。アイヌの人びとが用いる筵のようなもので、キナキナ:kina/ござ】というものもすべ てこの草を編んで作るのである。蝦夷地の

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