蝦夷生計図説

検索結果

"カタ": 3 件ヒット

第6巻, 15ページ, タイトル: カタキの図
この図は前にしるせし如く、岐頭の木に巻たる糸を 玉に作りしさまなり、    本邦の語に、糸を図の如く丸く作りたるを玉といへり、 これをカタキと称す、カタキはカタマキといへるを略 するの言葉にして、カは糸をいひ、タマは玉をいひ、 キは造る事をいひ、糸を玉につくるといふ事也、是にて まつ糸を製するの業は終れりとす、これよりこの 糸をもて、はたに綜る事、下の図の如し、
第7巻, 17ページ, タイトル: シリカタカルの図
第7巻, 18ページ, タイトル:
前に図したるものミな備りてより、家を立る にかゝるなり、先つ初めに屋のくミたてをなす 事図の如し、是をシリカタカルと称す、シリは下の事 をいひ、カタは方といはんか如し、カルは造る事をいひ て、下の方にて造るといふ事なり、これは夷人の境、 万の器具そなハらすして、梯とふの製もたゝ独木に 脚渋のところを施したるのミなれは、高きところに 登る事便ならす、まして 本邦の俗に足代 なといふ物の如き、つくるへきよふもあらす、然るゆへ に柱とふさきに立るときは屋をつくるへきた よりあしきによりて、先つ地の上にて屋のくミ立を なし、それより柱の上に荷ひあくる事也、これ屋の下の 方にて造れるをもてシリカタカルとはいふ也、右屋の くミたて調ひ荷ひあくる計りになし置て、其大小 広狭にしたかひて柱を立る事後の図のことし、 ☆ 以上に図示したものがみんなそろってから、家を建てるのにかかるのである。まずはじめに屋根の組みたてをすること図のとおりである。これをシリカタカルという。シリ【シ*リ:sir/地面】は下のことをいい、カタ【カ タ:ka ta/の上 で】は方というのとおなじであり、カル【カ*ラ:kar/作る】は作ることをいって、下の方で造るということである。 これはアイヌの人びとの国ではたくさんの有用な道具がそろっていないので、はしごなどをこしらえるのもただ丸木に足がかりを彫っただけなので高いところに上るには向いていない。まして、わが国のならわしにある足がかり?などというようなものを造ることもしない。だから、柱などをはじめに建ててしまったら、屋根を造るのにぐあいが悪いので、まず、地上で屋根の組み立てをおこなって、それから柱の上にかつぎ上げるのである。このように、屋根を下の方で造るのでシリカタカルというのである。右のように、屋根を組み立て整えておいて、かつぎ上げるばかりにしておいて、その家の大小や広い狭いにしたがって柱を建てるようすは後の図に示しておいた。

全1ページ中の第1ページ, 全3件のレコード中1-3を表示中

< 前ページ 次ページ >