蝦夷生計図説

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"ウブシ": 1 件ヒット

第2巻, 32ページ, タイトル:
是図は前にいへる如く、手に貝をつけてアユシ アマヽの穂をかるさま也、ウフシトイといへる事は、 ウブシは穂の事をいひ、トイは切る事をいひて、 穂をきるといふ事也、もとより自然に生し たる如くに作りたる事ゆへ、其たけの長短も ひとしからす、穂の熟する事もまた遅速の 不同ありて、残らす熟するをまちて収めん とするには、早く熟したる穂は実の落ち 散る事もあり、或は鳥なとのために喰ひ 尽さるゝ事ありて、其損失ことに多し、しかる ゆへに、大概に熟するを待て実のりに不同ある 事ハ論せすしてきりとる也、其きりとりし この図は、前述のように、手に貝をつけてアユシアママの穂を刈る様子である。ウフシトイというのは、「ウブシ」は穂を、「トイ」は「切る」を表し、合わせて「穂を切る」という意味である。もとより、自生同様に作ったものであるから、その丈の長短も等しくはない。穂の熟する速度もまちまちであり、残らず熟すのを待って収穫しようとした場合、早く熟した穂は実が落ちてしまうことも、あるいは鳥などにより食い尽くされることもあり、損失が少なくない。従って、大体熟するのを見計らって、その稔りの程度にばらつきがあることには構わず、切り取ってしまうのである。

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