蝦夷生計図説

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"ウチカスムル": 1 件ヒット

第8巻, 4ページ, タイトル:
夷人のうち悪事をなす者あれハ、其所の夷人 ならひに親族のもの集りて、図の如くに其者を 拷掠し、罪を督す事也、是をウカルといふ、此語の 解未さたかならすといへとも、夷語に戦の事をも ウカルといふ事あり、    戦の事をイトミともいひ、またウカルとも いふ也、夷人の戦といへる事ハ、意味殊に深き事にて、 委しくハ戦の部にみえたり、 これハ 本邦辺鄙の人の言葉に、人を強く うち倒す事をウチカスムルといふ事あり、戦は いつれ人をうち倒すをもて事とするゆへ、此 言葉を略してウカルとはいふなるへし、さらは 此処にて人の罪あるを督すも、又拷掠するを 以てのゆへに同しくウカルとハ称するにや、    ここにウカルのさまを図したる事ハ、夷人に 望て其行ふさまをなさしめて其侭を図し ☆ アイヌのなかで悪事をはたらくものがあれば、そのところのアイヌの人びとやかれの親族のものが集まって、図のようにかれをむち打って罪を責めとがめることがある。これをウカル【ウカ*ラ?:ukar?】というが、このことばの意味はまだよくわからないけれども、アイヌ語にいくさのことをウカルということがある。    <註:いくさのことはイトミ【イトゥミ:itumi/戦争】ともいい、またウカルともいうのである。アイヌの人びとの いくさというのは、その意味にことさら深いものがあるが、詳しくは「いくさの部」 に述べてある>  これはわが国の辺鄙な土地に住んでいる人びとのことばに、人を強く打ち倒すことをウチカスムルということがある。いくさはどのみち人を打ち倒すことが目的なので、このことばを略してウカルというのであろう。そうであるならばこのところで人の罪をただすのも、また、むち打って罪を責めとがめるということであるからおなじくウカルというのではなかろうか。    <註:ここにウカルのようすを図示したのは、アイヌの人びと頼んでそれを行なうようす をしてもらってそのままを描い

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