蝦夷生計図説

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すへて夷人の境時候ひとしからす、寒暖の
遅速によりて種を蒔の時節も又かハれり、
先つおほよそは 本邦の時節に見んにハ四月の
半より五月の半にあたるへし、

こゝに図したるところは、種を蒔とハいへとも
たゝ地上にうち散らしたるのミにて、土を覆ふと
いふ事もなけれは、雀なとの小鳥ひろひ喰
ひて自然生のさましたるをしるせるなり、

* アイヌの人々の住んでいる土地は、地域によって季候が異なっている。寒暖の遅速によって、種を蒔く時節もまた一様ではない。一般的には、わが国の季節でいうと四月の半ばから五月の半ばに相当するだろう。

ここに掲げた図は、種を蒔くとはいいながら、ただ地上に散らしているだけで、土をかぶせるということもしないため、雀などの小鳥がそれを拾って食べてしまう。結局自生と同じ有様であることを示したものである。