蝦夷生計図説

ムンカルの図

  • 31
  • 30
  • 29
  • 28
  • 27
  • 26
  • 25
  • 24
  • 23
  • 22
  • 21
  • 20
  • 19
  • 18
  • 17
  • 16
  • 15
  • 14
  • 13
  • 12
  • 11
  • 10
  • 9
  • 8
  • 7
  • 6
  • 5
  • 4
  • 3
  • 2
  • 1
  • 34
  • 33
  • 32
  • 31
  • 30
  • 29
  • 28
  • 27
  • 26
  • 25
  • 24
  • 23
  • 22
  • 21
  • 20
  • 19
  • 18
  • 17
  • 16
  • 15
  • 14
  • 13
  • 12
  • 11
  • 10
  • 9
  • 8
  • 7
  • 6
  • 5
  • 4
  • 3
  • 2
  • 1

ムンカルの図

かろーーしき事をハせす、さらハ此等の事にも
別に意味のありてかくはなせるにや、其義
未詳ならす、追て糺尋の上録すへし、

是に図したるところは、トイタとなすへき
ためにまつ初めに其地の草をかるさま也、ムンカル
と称する事は、ムンは草をいひ、カルは則ち苅る
事をいひて、草をかるといふ事也、すへて
此のトイタの事は、初め草をかるより種を蒔き、
其外熟するに至て苅りおさむるとふの事
に至るまて、多くは老人の夷あるハ女子の
夷の業とする事也、

    草をかるには先つ其ところにイナヲを奉けて

軽々しい行いはしないものだ。そうしたことから考えるに、或いは別の意味があってトイタの地を定めているのかも知れず、その判断基準はいまだ詳らかではない。追って聞き取りの上、後考を期したい。

ここに掲げた図は、トイタとするために先ず初めにその地の草を刈る様子を示したものである。この作業をムンカルというのは、「ムン」が草を、「カル」が刈ることを表わし、あわせて草を刈ることを意味することによっている。トイタに関わる作業には、草を刈ることから始まり、種蒔きや稔ってからの収穫に至るまで、その多くに老人や女性が携わることとなっている。

* 草を刈るには、まず刈る場所にイナヲを捧げて