蝦夷生計図説

第一巻表紙

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第一巻表紙

事あたわす、依之  朝廷諸官吏を遣て政教を
布しむるに、蝦夷 聖恩の厚を仰き、日ならすして

全島□て投下し、風俗・言語・飲食・衣服・居家・器械之類
本邦の造に従ふもの少からす、古来未曾有の事にして、

 聖代の鴻業実に仰くに堪たり、顧て思ふに往昔
奥羽の蝦夷今悉く帰化し、其時の遺風今絶て見
る事あたはす、然るに島夷の化に向ふ事、前件の如くなる

時は、風を移し俗を変し、日々に新にて奥羽の夷変し
て今日に至るか如きこと立て待へし、且其国元より文字を
しらす載籍の後世に伝ふへきなく、其今日之遺風百年の後

烏有に帰せん事、亦今日の奥羽の如くなるへし、故に家翁村上島之允

秦檍丸島夷の風俗・言語・飲食・衣服・居家・器械を写し、是の
説を作りて不朽に伝へ、百年之後天下後生をして、蝦夷の古態
を見る事を得セしめんと欲し、此図説を草創セり、其後間宮
林蔵倫宗是を潤色し、遂に八巻をなすといへとも、其後檍
丸ハ早く死し、倫宗は地図を撰するの忙しき、遂に篇を
全くする事あたはす、僅に木幣・造舩・衣服・耕耘之類、
四五条にして業を廃す、然も八巻之書、亦其作業の大概を